文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)
 先端技術を駆使したHLA多型・進化・疾病
 に関する統合的研究

 (領域略称名 HLA進化と疾病)  
 領域代表者 九州大学高等研究院・笹月健彦
ホーム 領域概要 研究組織 活動 研究成果 ニュース リンク
         
  <領域代表挨拶>

HLAは、ウィルス、細菌など病原微生体に対する免疫応答を支配する重要な分子です。HLAには、遺伝的な個人差があります。遺伝的個人差として最もよく知られている赤血球のABO型は、A、B、Oという三つの対立遺伝子から成り立っていますが、HLAは4,000種類に及ぶ対立遺伝子から成り、ヒトゲノムの中で最も多型性(個人差)に富む分子です。これは多様な病原微生体との永い闘いの歴史を通して進化して来たからだと考えられます。

このように感染防御に中心的役割を演ずるHLAの中には、自己免疫疾患、アレルギー疾患などの発症に重要な役割を演じているものがあります。免疫応答、感染防御、免疫関連疾患に加え、HLAは骨髄移植や臓器移植に際してのマッチングが重要です。しかし、これらのいずれも未だ分子機構の解明には到っていません。

本研究課題では、最近のゲノム科学やタンパク科学の分野における知識と技術の革新的進歩を取り入れ、これら未解決の問題に正面から取り組み、生命進化の分子基盤の解明、免疫関連疾患の発症機構の解明、そしてその克服への道を拓くことを目的としています。

我国が世界に誇る各研究分野の第一人者の参画を得て、HLAの統合研究として世界最強のチームを構成することが出来ました。国際的な激しい競争の中で目的達成を目指します。


                                            (平成22年9月)
平成27年 3月 3日更新
  
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1,九州大学高等研究院「HLA進化と疾病」事務局, e-mail: hla-sinryoiki(a)bioreg.kyushu-u.ac.jp 

 文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究「HLA進化と疾病」
Copyright(C) HLA disease and evolution. All Rights Reserved.